真田織 上田つむぎ 藤本つむぎ工房
真田織 上田つむぎ 藤本つむぎ工房にて、工房見学と手織り体験をしてきました。長野新幹線上田駅から歩10分くらいです。大きな建物です。
さて、到着早々に、予約していた手織り体験にチャレンジです。 約1時間を掛けて、横27cmの花瓶敷を織ります。ちなみに、料金は、2,500円/人です。
手織り機は、それぞれ年代の違うらしい3台あり、既に経糸(たていと)がセットされており、まずは、好きな経糸(たていと)を選びます。
上の写真の機織り(はたおり)機、本当は、経糸(たていと)のムラを無くすため、もう少し、左側に長いそうです。機織り(はたおり)機は、機大工(はただいく)といわれる職人さんが作られるそうで、今では中古の品も貴重だそうで、最近では1台40万円もするそうです。
続いて、緯糸(よこいと)を選びます。選んだ糸を、下の右側の写真の小管(こくだ)に巻きつけます。
巻きつけるのは、機械で行います。下の右側の写真のように、緯糸(よこいと)を巻きつけた小管(こくだ)を、緯糸(よこいと)を通すのに使用する杼(ひ)という物にセットします。
まず、右側から杼(ひ)を入れて、右足を1回、左足を2回、踏み、筬(おさ)を使って締め付けます。そして、左側から杼(ひ)を入れて、今度は、左足を1回、右足を2回、踏み、筬(おさ)を使って締めます。これを繰り返すわけです。
足で踏む踏み板は、4本、ありますね。右足で踏むのは、一番右端です。左足で踏むのは、左から2本目になります。4本全部を使用すると、下の右側の写真のような柄が織れるそうです。
織るコツは、左右の端に、ちょっと耳(余裕)も持たせることだそうです。この耳が一定になるのがベテランの技だそうです。1本を織るのに、だいたい1週間から10日ほどかかるそうで、常に一定の力で織るのが難しいそうです。1反を織るのに、だいたい1万回くらい、この操作を繰り返すみたいです。大変です。
途中で、緯糸(よこいと)がなくなりますが、また、巻きつけてきて、同じ操作を繰り返します。決して、前に織った緯糸(よこいと)と、つないだりはしません。人が手で織りますので、多少は、ムラも出ますが、そこが手織りの味のあるところということですね。
1時間ほどで織り終えましたが、足が痛いのは、力の入れすぎだそうで、腰が痛いのは、普段の姿勢が悪いからだそうです。腕が痛いのも、力の入れすぎで、プロは、スナップだけで、筬(おさ)を操作するそうです。
最近は、紬(つむぎ)糸も、国産品は高価だそうで、中国産が多くなったそうです。今では、長野県内では、塩尻くらいだそうです。
手織りも少なくなり、力織機(りきしょっき)という機械で織るようになったそうです。
俗に言う3大紬(つむぎ)は、結城紬、大島紬、ともう一つ、江戸時代から流通していたという歴史から判断すると、上田紬だそうです。上田紬の職人さんが、いろいろな土地に行って、その技術を伝授されたそうです。信州紬というものもありますが、120年以上の歴史があるという意味では、上田紬を含めた総称のようですね。
結構、湿度が重要だそうで、雪が多いところで発展したのも、雪深い中で、家内で作業ができるというだけではなく、糸に与える気候の影響などもあるようです。
結城紬の特徴は、経糸(たていと)にも緯糸(よこいと)にも、紬糸を使用しているそうで、大島紬の特徴は、経糸(たていと)のみに紬糸を使用し、上田紬の特徴は、緯糸(よこいと)のみに紬糸を使用しているそうです。三者三様ですね。
現在、上田紬を営われているのは、わずか5軒だそうです。藤本つむぎ工房さんは、寛文年間からの創業だそうで、元は、種屋(たねや)さんだったそうです。どうせなら、生糸の消費に協力しようということで、機織り(はたおり)も始められたそうです。残念ながら、本業だった種屋(たねや)さんの方は、昭和41年に辞めたそうです。
最後に、社長からもお話をいただけました。伝統を残そうと、本も制作されたそうです。着物は、もともと庶民のものだったそうですが、現在は、高価なものになりました。どうしても、材料費や人件費を積み上げていって価格が決まってしまうので、高価なものになりますが、付加価値によって消費者が価格を決めるようなものにしたいそうです。我々の商売にも言えますね。
そんなこんなで、約2時間ほど、お邪魔しました。ありがとうございました。










UEDA X FUJIMOTO PROJECTさんに、リンクを貼って頂きました。
ありがとうございます。
今度は、新潟に出没したいと思っています。
訪問後に、BLOGに記事をアップいたします。
お楽しみに。