昨年から今年にかけて、1年1ヶ月の間、COBOL、ASM、JCLといったF社ホストで稼動している資産を、I社ホストで稼動するようにコンバージョンするプロジェクトに参加しておりました。折角ですので、プロジェクトの離任に際し、個人的に感じたことを述べたいと思います。

作業指示を受けるのを待つのではなく、自ら主体的に行動した方が、お客様や仲間に喜んで頂けます。急ぎの作業が入ったら、今やっている作業を止めても引き受けないと、みんなが困ってしまう局面もあります。

やることがなくても黙って椅子に座っていたり、困っている人がいても見て見ぬ振りをしたり、そんなマイペースな人は、リーダも作業を任せづらいのではないかと思いました。

手伝いましょうか、と自ら声をかけるような前向きな姿勢が大事なように思いました。

SEとは、システムエンジニアの略ですが、ひょっとしたらサービスエンジニアのことかもしれません。情報産業もサービス業の一つかもしれません。

お客様に技術を奉仕するサービス精神が、お客さまに喜んで頂けるように思いました。

朝の出勤時刻は、遅刻ギリギリではなく、余裕を持って出勤することが大事なようです。多少の電車の遅延が発生しても、普段から遅刻しないように気をつければ、現場に誰もいないという事態を免れます。

ひょっとしたら、深夜に障害が発生していて、朝からバタバタしているかもしれませんので、何かお手伝いできることがあるかもしれません。

割り当てられている作業も、期限ギリギリで作業するのではなく、余裕をもって進めていれば、多少の割り込みの作業が入っても、スケジュール通りに進めることができるように思いました。

以前にやった作業のことを尋ねられても、とっさに思い出すことが難しいようです。若い頃のように記憶力が良かったら良いのですが、歳をとると記憶力も定かではありません。

障害が発生した時の事象と解決策なども、メモっておくと、2回目から慌てたり、悩んだり、時間をかけることもないかもしれません。

作業を命じられた時も含めて、普段から何でもメモをとる癖をつけておくことも大事だと思いました。

お客様から直接、携帯電話に電話がかかってくることもなく、せいぜいチーム内でメールが飛んでくる状況で、携帯電話を机上に置いておく必要はないと思いました。

電話があるのは、業務以外であることが明確であり、お客様から見ると、業務に集中していないように感じられます。

まったく関係ない広告メールにいちいち反応していたら、業務に集中できません。

プロジェクトを通して作成したツールや設計書などの成果物は、もちろん現場から持ち出せません。プロジェクトを離任すると、手元に何も残らないのは、残念です。

次の機会に活かせるように、覚えているときに手元に技術的なことを記録しておくのも大事だと思いました。

凡人ですので、せめて自分の経験したことからくらいは、何かを学んでいくようにしたいです。

プロジェクトが終了したときくらいは、振り返りの時間を設けて、成功したこと、失敗したことを思い出し、次のプロジェクトでの目標を設定したり、同じ失敗を繰り返さない対策を講じたいと思います。

みんなの前で発表すれば、振り返りの良い機会です。周りから見た的確なアドバイスを頂けるかもしれません。

毎日、振り返るのはつらいかもしれませんので、せめてプロジェクトが終了した時くらいは、振り返りを行ったら良いように思いました。

現場で学ぶこともまだまだたくさんあることを学びました。機会があれば、また現場に出て、いろいろな人たちと接してみたいです。その際は、どうぞ宜しくお願い致します。

株式会社トライアンフ 代表取締役栗原 建成